Q&A一覧: Dr.ニワケンがお答えします!

 Q 

 なぜ、森の健康診が必要なの?

 「森が危ない!」でわかるように、スギ・ヒノキなどの日本の人工林の大半は「危ない!」状況のようです。ところが、どこが、どれだけ、どんなふうに危ないのか?それとも意外に豊かで安心できる森になっているか?瀕死の森の治療のためにはまず、診断が必要です。
えっ、そんなデータは役所にあるだろうって?どういうわけか、それがないから市民がやるのです。

 Q 

 森の健康診断で何がわかるの?

 人工林は、樹の高さのおおよそ2割くらいの距離をおいて隣の樹と離れていることが健全な人工林といわれています。例えば20mの高さなら隣の樹と平均4m離れているということです。それより狭ければ過密だということです。このような込み具合と斜面の向きや傾斜、土壌、草や樹木の状態との関係を調べることで人工林の健康度を診ようとしています。詳しくは調査項目の説明をご覧ください。
 それに加えて最近「森を五感で感じよう」というのをやり始めました。これは、測定後、森の中に散らばり、リーダーの合図で5〜10分間目を閉じて座ったり寝転がったりすることです。鳥のさえずり、虫の羽音、草いきれ、頬をなでる風・・・を感じます。
 えっ、何がわかるかって?気持ちの良さがわかります。

 Q 

森ではどのように実施されているの?

[矢作川森の健康診断の例]や、[ビデオ]、[スライドショー]をごらんください。

 Q 

 調査結果をどう活かすの

 主催者がどう活かしたいかによりますが、矢作川の場合、調査結果は、研究者グループが集計し分析しました。(研究者グループも500円払って参加し、集計や分析もすべてボランティアです。)
 この分析結果は、全データとリーダー始め参加者の声、アンケート結果を加え、報告書(A4判200ページ)にまとめます。これを10月の報告会にあわせて500部印刷して販売します。結果は新聞などで発表されますし、報告書は地域行政だけでなく全国から注文が来ます。

 Q 

 診断が出たあと、治療はどうやってするの?

 この質問は非常に多いのですが、一言でいうと、森の健康診断には、治療は含まれていません。
森の健康診断は、フィールドでの森の健康診断と、その後半年くらい後で開催される報告会のふたつでワンセットになっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・[もっと詳しく]

 Q 

 調査に参加するにはどうすればよいですか?

 それは簡単!この森の健康診断ホームページで全国の開催情報を閲覧できますのでさがしましょう。後は申し込むだけです。近くにないなら遠くへ出かけるか、近くで自分でやるのが一番ですよ。

 Q 

 調査イベントを開催するにはどうすればよいですか?

1チームの適正人数は5〜8人です。
1日2地点くらいがちょうど良いです。
ですから、調査可能地点数は、リーダーの人数で決まります。
主催するためには、運営する実行委員会の招集とチームリーダーの養成から始まります。
研究者グループは、専門にこだわらず心ある研究者を捜し、協力をお願いしましょう。でも決して従属することなく市民と研究者は平等であることを基本につきあいましょう。とかく従属しがちです。対行政も同じです、気持ちのいい距離を保ちましょう。
リーダー養成は、「リーダー養成コーナー」で出前講座を申し込むか、そのリンクサイトのとよた森林学校や夕立山森林塾、KOA森林塾などに参加しましょう。
地元サポーターの参加要請と並行して地元住民との交流を深めましょう。それがとても重要です。
詳しくは、「森の健康診断」(築地書館)や報告書を読んでください。
調査マニュアルや調査器具は「グッズコーナー」からダウンロードや発注できます。詳しくは、「森の健康診断」(築地書館)や報告書を読んでください。
参加費は必ず全員から徴収しましょう。助成金は必要なら(社)国土緑化推進機構の森林基金が良いかと思います。
委員会の招集、リーダー養成、地元交流、本番から報告会まで、すべての過程を楽しみましょう。

 Q 

子どもでもできますか?

はい。できます。
これまでは、かなり傾斜のきついところや歩く距離が長いことなどもあって、基本的にお断りしていました。
しかし、これからをになう子どもたちにも、ぜひ、森の健康診断をしてもらいたいということで、「子どもの森の健康診断」のプログラムや教材の開発しました。 詳しくは、「こどもの森の健康診断のページ」をごらんください。

 Q 

 少人数でもできますか?

もちろん、極端にいえば一人でもできます。数人でボチボチやるのも森の健康診断の愉しみ方です。
その場合も、ここでの登録認証さえ済ませば、全国に向けて結果を公表できます。研究者が分析に使うかもしれません。

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