森の健康診断の具体的な実施方法(矢作川森の健康診断の例)

毎年6月の第1土曜日に開催されます。募集は3〜4月頃にホームページや新聞に掲載されます。たいてい定員オーバーで抽選になります。当選者には事前に案内が郵送されます。当日は、9時に集合場所に集まり5〜8人で1チームになります。その中には、チームリーダー(熟練した森林ボランティア)、自然観察サポーター(自然観察愛好家)、地元サポーター(地元のことに詳しい人)が配置されています。各チームで自己紹介など交わしながら仲良しになっていただき、開会集会の後1〜2台の車に乗って、測定地点に向かいます。地点は、2万5千分の1の地図を25等分した中点です。事前にリーダーや地元サポさんによって危険箇所などの下見は済ませてあります。車を降りてストレッチを済ますと、調査器具の説明をし役割分担を決めます。地図を見ながら地点にたどり着くまでは、自然サポと地元サポの出番です。植物や鳥、虫の名前を聞いたり、地域の話を聞いたり道草しながら測定ポイントへ。1ヵ所目はたぶん2時間くらいかかります。1ヵ所目の診断をリーダーのアドバイスの元で行い「森を五感で感じよう」をしてから車に戻ります。途中で、景色のいいところや水のおいしいところなどでみんなでお昼弁当です。2ヵ所目は、もう手馴れたもので、リーダーは黙っていても早ければ30分、長くても1時間でできます。


 集合場所では、もう一度結果を検討してから、受付に提出します。植生調査でわからなかった植物は、専門家の「植物鑑定団」が持ち帰った葉っぱなどから名前や蘊蓄を教えてくれます。いつも黒山の人だかりです。また、地元のお菓子やみそ汁などがふるまわれる場合もあります。とにかく、閉会集会まで楽しいひとときを過ごします。


互いに別れを惜しみながら解散する頃にはもうすっかり友達です。10月の報告会での再開を約束してさよならです。


えっ、それで何が楽しいか?う〜ん、それが謎です。きっと、主催者もリーダーもみんな平等に500円払って参加するからかな・・・みんなが主人公だからだと思います。